矢田部・ギルフォード性格検査

新卒採用のときに実施されている「Y-G性格検査」について説明します。
Y-G性格検査の正式な名称は「矢田部・ギルフォード性格検査」といいます。

アメリカ人のJ.P.Guilfordが考案した適正検査を基にして、矢田部達郎氏らが検査項目を日本向けに研究して作成したのです。性格検査の一種で「質問紙法」という手法をとっています。

「質問紙法」とは検査担当官が順番に質問を読み上げていき、その質問に対して、受検者に強制回答させる方法のことです。

この方法は受験者が自分で質問を読んで回答することと違って、格段に正確な受検者の性格を引き出すと評価されています。

今日ではY-G性格検査は、新卒採用時だけではなく、配置転換や昇格などの人事管理の方法としても活用されています。

検査は日常的にみられる個人の特性を12種類に分類し、その特性ごとに10問ずつ、合計120の質問項目から構成されます。

例えば「人の世話が好きである」という質問に「はい」「いいえ」「どちらでもない」の3つの選択肢から自分の性格に合うものを選び、回答欄に印刷された○印、△印をなぞって回答します。

質問の回答は数字化され、グラフ化することにより、下の5つのタイプに分類されます。
A.平均型
B.不安定積極型
C.安定消極型
D.安定積極型
E.不安定消極型

これらのタイプに当てはまらない場合には、準型、混合型と判定されることになります。

Y-G性格検査は、簡単に実施できるというメリットの反面、受検者により回答を故意に歪曲されることがあるというデメリットがあります。

このページの先頭へ